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自律神経 コラム

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そもそも自律神経機能とは・・?

最近、テレビの健康番組でもよくクローズアップされる「自律神経機能」(以下自律神経)。
大切なようだけども、いまいち何だろう?と思われる方も多いと思います。
ここでは、少し簡単に「自律神経」がなぜ大切なのかをご一緒に考えてみましょう!


話題の自律神経

【目次】
・神経の大まかな分類
・自律神経の働きとは・・?
・交感神経と副交感神経の働きについて
・自律神経のバランスが乱れると...
・余談
・最後に

神経の大まかな分類

「脳」と「脊髄」これも神経です。と言いますか、神経の指令室のようなもの。
これを「中枢神経」といいます。
生命に直結する大変重要な神経ですので、固い頭蓋骨と背骨に守られています。

では「中枢神経」以外の神経は何と呼ばれているでしょう?
聞いたことがあるかもしれませんが「末梢神経」と言います。
つまり、神経は「中枢神経」と「末梢神経」からなります。

筋肉を動かす「運動神経」や熱い・痛いなどの「知覚神経」、そしてここで取り上げる「自律神経」これらも「末梢神経」になります。

自律神経の働きとは・・?

簡単に説明すると「自律神経」は「内臓」や「血流」を担当する神経です。
「運動」「知覚」神経は、手足を動かしたり、冷たい氷を触って冷たいと感じるなどの働きをします。
しかし、内臓などはどうでしょう?

自分の意思で心臓を動かしたり止めたり、何だか胃がもたれるからちょっと胃液の分泌を調整するなど、そのようなことができる人はいませんよね。
そうです他の「運動神経」「知覚神経」の「末梢神経」との決定的な違いはここなのです。
「自分の意志ではどうにも出来ない神経」と言うところがポイントなのです。
更に、「自律神経」には【交感神経】と【副交感神経】とがあり、

例えるならば【交感神経】はアクセル、【副交感神経】はブレーキと言ったところです。
このアクセルとブレーキ。どの様な状態が適正なのでしょう?

交感神経と副交感神経 アクセルが強くてブレーキがスカスカでも、
アクセルがスカスカでブレーキが異常に効き過ぎる場合でも
事故に繋がります。
アクセルとブレーキのバランスがとれて初めて安全運転が可能になるのはお分かりですね。

生体も同じで、【交感神経(アクセル)】と【副交感神経(ブレーキ)】のバランスがとれて、初めて健康へと繋がるのは明白です。
では、次に【交感神経(アクセル)】と【副交感神経(ブレーキ)】の働きをみてみましょう。

交感神経と副交感神経の働きについて

せっかく「アクセル」と「ブレーキ」ですから、私の好きなモータースポーツに例えてみてます。
現在、レーサーのあなたは2位を走っております。母国でのレース、チーム・スタッフにも恵まれて、ようやく優勝圏内に上がってきました。
そしてトップのマシンも視野に入りました!!
冷静ながらも緊迫した場面に「手足が発汗」し「心拍数」や「血圧」が上昇!
ひとつまたひとつとコーナーを曲がる度に着実にトップとの差を縮め、確実に相手を捉える為「瞳孔もしっかり開き」、集中力を切らさないよう沢山の酸素を必要とし「気管支も拡張」「呼吸も早く」なっています。

「眠気もスッ飛ぶ」時速200km以上の世界。
そして大切なレース中、トイレなんて行けませんから「消化器の働きダウン」。
万が一、転倒し自分の大切な血液を“ケガの出血から守る”為に「血管収縮、血液をネバネバ」にさせた結果、
見事に優勝する事が出来ました!皆、大喜びです!!

そう、今までの「◯◯◯◯◯」の部分が【交感神経(アクセル)】の働き。
では【副交感神経(ブレーキ)】はというと、この逆の働きと考えれば良いでしょう。

優勝祝賀会をひとり先に出たあなたは、やっと掴んだ栄光にゆっくり浸るため滞在先へ。
疲れを癒すため「心拍数」「血圧」共に低下、
その結果「血管も拡張」し「血流も良くなり」、のんびりと優勝カップを眺めているので「瞳孔も縮小」してきます。
そうこうしているうちに緊張から解放されたお陰でお腹が鳴ってきました。
そこで、あなたは祝賀会でこっそり持ち帰って来たサンドイッチをパクつくとしっかり「唾液も沢山出て」「胃腸」が動いているのがわかります。
つまり「消化器が活発化」するのです。

食べてすぐ寝るのは本当はいけませんが・・・、やはり「眠くなってきました」。
あなたはもう休む事にします。

ここでのポイントは【副交感神経】が適度に優位になると「消化器」だけは“活発になる”と言うところです。
食事した物をしっかり栄養吸収して、余分なものをきちんと排泄して生体を正常に保ちます。
また、「自律神経」の働きでもうひとつ重要で忘れてはならないのは、
生体の「恒常性(ホメオスタシス)の維持」、つまり身体の“内部環境”の維持です。
私たちが、暑い夏や寒い冬を無事に生きて行けるのも、発汗したり時には震えて体温を上昇をさせたりして一定に保ってくれるのもこの「自律神経」のお陰なのです!

「呼吸」「心拍」「血流」「消化吸収」そして「恒常性の維持」など、これだけみるとなにかお気づきにならないでしょうか?

そう「自律神経」は我々生体が生きて行くのに“不可欠”なものと言う事です。
「自律神経」がなければ我々は生きてはいけないのです!
では、もしこの「自律神経」の【交感神経(アクセル)】と【副交感神経(ブレーキ)】のバランスが崩れてしまうとどうなってしまうのでしょう・・・。
自律神経のバランス

自律神経のバランスが乱れると...

今現在、こんな症状ではありませんか?

・いつも何だか疲れているようで、食欲もなんとなくない・・・。
・便秘気味、あるいは下し気味・・・。
・いつも何だか不安で、動悸がしたり息切れや胸の圧迫感がある・・・。
・逆にいつも何だかイライラとしているような気がする・・・。
・頭痛やめまいがおこるようになった・・・。
・何もしていないのに汗をかきやすい、あるいは必要な時に汗をかきにくい・・・。
・耳鳴りや吐き気などもする事がある・・・。
・中々寝付けない、眠りが浅い感じがする・・・。
・朝起きてもスッキリ感がない・・・。
・月経が不順あるいは数カ月こない、月経前の落ち込みやイライラがひどい・・・。
・まわりでひとりだけ暑い、もしくは寒く感じる・・・。
・急に老けた感じがする・・・。
などなど・・・。

以上、医療機関で専門医に診察してもらったのにどこにも異常が無く、
上記の症状に思いあたるものがあれば「自律神経」のバランスが乱れている可能性が大です!
これらの症状を不定愁訴(ふていしゅうそ)と言い、現在では20~30代の女性の2人にひとりは感じていると言われています。

さらに症状を感じている方の40%はなんと“ガマン”しているという発表もあります。
順天堂大学の小林教授の文献によると男性は30代から、女性は40代から「自律神経」のバランスが乱れやすくなるといわれますから、実際にはもっとお悩みを抱えてらっしゃる方がいると思われます。

また、ある更年期外来の先生曰く、最近は女性だけではなく
「男性更年期 LOH症候群Late-onset hypogonadism)」でお悩みの方々が増えていおり、
女性よりも男性はやはりメンタル面でデリケートな為にしっかりとした予防や治療がこれからは必要だとおっしゃっていました。

※男性更年期症状の内容と頻度順の表働き盛りの男性方が抱えているお悩みをグラフにした下の表をご参照ください。

更年期症状の内容 現代社会において決して他人事ではないのではないでしょうか?
不眠がやはり上位に来ています。
更に私的には男性が原因の不妊も増えている現代において、
性欲減退やEDなどは「自律神経のバランス」が大きく関わっていると思います。
少子化は自律神経の乱れも関連していると思うのは私だけでしょうか・・・。

因みに、勃起は【副交感神経(ブレーキ)】が担当し、射精は【交感神経(アクセル)】が担当しています。
男性は意外とデリケートな生き物ですから素敵な女性のみなさん、どうぞあたたかく見守ってあげてくだいね(笑)!

女性では女性らしさを司るエストロゲン(イソフラボンやV,Eが効果的です)、男性では男性らしさを司るテストステロン(亜鉛やV,Dが良い)というホルモンが年齢と共に徐々に減少し乱れる事でおこるこの更年期ですが、自律神経バランスの乱れがあると、このホルモンの乱れも加速し、更年期の症状も重くなる事がわかっています。

余談

自律神経のバランスが乱れ【交感神経(アクセル)】の過緊張が続くと高血圧やめまいだけではなく血糖値も上昇します。
この状態が下がらないと生活習慣病のひとつ、糖尿病へと移行します。
血管も収縮していますので、慢性的な冷えや代謝も落ちますから肥満や、やせにくいなど様々な症状が現れます。
そして、今の若い年代でよく聞くパニック障害もこの【交感神経(アクセル)】の解けない過緊張が原因のひとつとされています。
また、みなさんもよく聞く免疫も、バランスがくずれ低下していくのは、この解けない過緊張が原因です。

では【副交感神経(ブレーキ)】だけを高めれば良いのかというとそうではないのが生体の複雑なところ。
【副交感神経(ブレーキ)】だけ強くても、アレルギー症状や鬱(うつ)症状などが出てきやすくなるので、やはり「自律神経」はバランスが大事という事です。
余談の余談ですが、私はいつもこの【交感神経(アクセル)】と【副交感神経(ブレーキ)】のバランスの説明をするときに思い出す事があります。
私の大好きなプロレーシングドライバーの言っていた事です。

「我々プロドライバーは、何よりもまずは“ブレーキ”を一番大切にする。きちんと止まる事ができるから、思う存分“アクセル”を踏みこみ勝負する事が出来るのだ」

何だか私たちの身体と同じだと思いませんか!?
みなさんも車を運転する時、もしアクセルとブレーキどちらかに少しでも不具合があればすぐに点検にだしますよね?
身体も同じではないでしょうか・・・。

私たちの【交感神経(アクセル)】と【副交感神経(ブレーキ)】のバランスもとれていなければ、いずれは病気になってしまうのです。
【交感神経(アクセル)】の解けない過緊張を解いてあげると自然とバランスは整ってきますので、
今のうちにしっかりとケアをして良い睡眠をとり、男女問わずいつまでも若々しく過ごしましょう。
自律神経バランスの乱れを解消する事は「最高のアンチエイジング」のひとつであると私は確信しております!

参考・引用図書
・医歯薬出版 西條一止著「臨床鍼灸治療学」
・講談社 田中越郎 著「好きになる生理学」
・サンマーク出版 小林弘幸 著「なぜこれは健康にいいのか?」
・日東書院 柏瀬宏隆、岩本晃明 著「男の更年期」 敬称略

最後に・・

最後に命に直結する事をお話します。
「青壮年突然死症候群」「青壮年急死症候群」、または「ポックリ病」なんて言われているものですが、
これは働き盛りの方などが睡眠中などに突然死してしまう恐ろしいもの。
激務や不規則、睡眠不足などの人が特に注意が必要と言われてますが、
監察医の高木徹也先生によると「自律神経バランスの大きな崩れ」が原因のひとつと言う事です。
ずっと長い時間【交感神経(アクセル)】の過緊張が継続していて、急な長期休みなどにポッと入る事で「自律神経」のバランスが大きく崩れ身体が対応できなくなってしまい、最悪の場合死に至ります。
このように「自律神経のバランス」は生体にとって、とても大切なものなのです。

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