自律神経コラム

食べすぎと自律神経の関係とは?自律神経に良い食べ方を学ぼう!

美味しい食べ物が沢山あるこの季節、外出自粛や緊急事態宣言の解除も伴って、いつもよりも食べすぎてしまう!
または、食事量が増えている!なんて云う人は意外に多いのではないでしょうか?

自律神経はストレスや睡眠不足ばかりではなく、実は食べすぎによってもその働きが乱れてしまうと言われているんです。

今回は食べすぎると自律神経にどのような影響があるのか、その結び付きと、自律神経に良い食習慣のポイントをお伝えしてみたいと思います。
食べすぎによって心身の不調を感じている人は、ぜひ自律神経と食習慣の関係性を学び、健康的な食生活を取り戻してくださいね。

食べすぎと自律神経


【目次】
・食べすぎると自律神経はどうなる?食べすぎと自律神経の関係
・食べすぎは自律神経を乱す!自律神経に良い食べ方を学ぼう
・食べすぎによる自律神経の乱れ|食べたい欲求を自然に抑えるコツ
・まとめ

食べすぎると自律神経はどうなる?食べすぎと自律神経の関係

内臓の働きに深い関係のある自律神経。食べすぎと自律神経の関係や、食べすぎてしまう原因と自律神経への影響を一緒に学んでみましょう。

食べすぎで自律神経が乱れる理由
食べすぎで自律神経が乱れてしまうのは、自律神経が内臓の働きと深い結び付きがあるため。
自律神経には、以下のような働きがあります。
・交感神経が優位になる:胃腸の活動が低下する
・副交感神経が優位になる:胃腸の活動が活発になる

ここで、皆さん意外と経験のあるかも?知れない「自律神経と胃腸」に関してのお話をしてみましょうか!?
例えば、友人の結婚式に呼ばれ、スピーチを頼まれたとしましょう。
「あなたがいるテーブルは知り合い同士ではあるのの、大半が知らない人。
しかも、照明もあてられ、みんなの視線はあなたへ一直線!
に、なるはず!」
と、スピーチ直前のあなたは想像し、本来ならばおいしそうな料理も
"喉が通る気がせず"あなたは待機をしております。
そう!実はここが、「交感神経」が高ぶっている証拠!
いつもお話している様に、交感神経は"戦い"の神経。
戦闘中に空腹などは感じないでしょう!?

そして、あなたは何とかトチらず、スピーチを完了!
来賓の方たちからも、温かい拍手で自分の席に着席。
"ほっとしたら、何だかお腹すいて来ました!"と目の前の料理にようやく舌鼓!
そしてこの赤字が、「副交感神経」がやや優位になって来た証拠なのです!

先述の様に、交感神経は消化管の働きを抑え、副交感神経は消化管の働きを促すのはこういう事なのです。
因みに、スピーチを聞いているほかの来賓の方たちを、脳では"敵"と認識してるそうです笑!
自己紹介やプレゼンなども同じケースかも知れませんね!?

自律神経と食事、血糖値の関係とは?
食後にその数値や状態が変動する血糖値も、実は自律神経と深い結び付きがあるんです。
自律神経には、血糖値の変動を自然に察知して元の血糖値に戻すよう、修復する働きがあります。
ですが食べすぎによって血糖値が急激に上昇してしまうと、自律神経が過剰に反応して交感神経・副交感神経のバランスが崩れ、低血糖やホルモンバランスの乱れにもつながりやすくなるのです。
因みに、キレやすい子供の食生活を見ると「菓子パンとジュース」なのだよと、世界的免疫学の権威である、生前の安保徹先生に教えて頂いた事を思い出します。
これらは、血糖値を急上昇させ、そして急下降させる為、その時にたまらなく"イライラ"を感じるのだそうです。

なので、我々日本人はお米を"よく噛んで"ゆっくり食べる事が、血糖値のゆるやかなカーブを作るのに大切なんだよ...と教えてくれました。
食は、自律神経バランスにとても重要なのです!


ストレスと食べすぎ、自律神経の関係について
美味しい食べ物を食べたいと思った時は、それがストレス解消や癒しを求めるための行動だと感じたことはありませんか?
食べると言う行為は、たくさんの人にとって安心感やストレスの緩和、癒しを求めようとする行動でもあります。
そして、「食べる」という行為は副交感神経を優位にさせようとします。
ストレスを感じていると、それが食べすぎにつながったり、十分な量の食事を摂っても満足できない状態になって自律神経の乱れや心身の不調が長期化してしまうのです。
また、ストレスによる脳のエネルギー不足でも食べたい欲求にかられます。
そんな時には、皆さんご存じのラムネ菓子が"ブドウ糖"補給におススメです。


食後の過ごし方が自律神経の乱れに?
内臓に負担をかけないよう、ゆっくりと食事を摂っていても、食後の過ごし方ひとつで自律神経が乱れてしまうこともあるんです。

たとえば、
・食後すぐに運動をする
・食後にストレスのかかる行動を取る

などがあると、副交感神経による胃腸の消化・吸収の働きがスムーズにならなくなり、交感神経が優位になって余計にストレスを感じやすくなります。
運動は安定した自律神経の働きに良い習慣ですが、食後すぐは避け、30分~1時間程度経ってから行うことが良いでしょう。

食後の運動と自律神経

食べすぎは自律神経を乱す!自律神経に良い食べ方を学ぼう

内臓の働きと深い結び付きがある自律神経は、食べすぎによって交感神経ばかりが優位になり、消化・吸収などの本来の働きを妨げてしまうリスクがあるんですね。
では、食べたものをスムーズに消化・吸収する副交感神経を働かせながら、自律神経を整えるためにはどんな食べ方がベストなのでしょうか?
自律神経に良い食習慣のポイントをまとめてお伝えします。

遅い時間の夕食を控える
遅い時間に夕食を摂ってしまうと、胃腸が食べたものをしっかりと消化・吸収できないままに眠りに就くことになるため、自律神経の乱れはもちろん、
・睡眠の質が低下する
・胃腸の不具合が生じやすくなる
などのリスクも...。

食後は食べたものが消化・吸収されるまでに3~4時間程度の時間を要すると言われているため、遅い夕食を避け、眠る3時間前までには夕食を済ませておくようにしましょう。

血糖値上昇を防ぐ食生活を
血糖値のバランスを整えて自律神経に負担をかけない食生活を叶えるためには、三食欠かさずに食べることが重要になります。
食事を一食でも抜いてしまうと、空腹感が強い分、次の食事をした時にドカ食いやガブ飲みにつながり、血糖値が急激に上昇しやすくなります。
自律神経の血糖値を修正する働きを活かすために、
・血糖値が変化しにくいタンパク質や繊維質を含む食品を最初に食べる
・血糖値の変化につながりやすい炭水化物は食事の最後に食べる
ことが良いでしょう。

温かい飲み物を摂る
温かい飲み物はカラダを内側からほっこりと温め、胃が落ち着き、過剰な食欲を抑えてくれるメリットがあります。
単純に喉が渇いているだけでも、人はそれを空腹だと間違って認識してしまうことがあるんです。
そのため、食べすぎてしまいそうだと不安になった場合は、まずは温かい飲み物から摂取すると、癒しや気持ちの落ち着きにつながりやすくなりますよ。

温かい飲み物

食べすぎによる自律神経の乱れ|食べたい欲求を自然に抑えるコツ

食べすぎは食生活の栄養バランスが乱れることはもちろん、ダイエットの失敗や生活習慣病のリスクも高まるため、食欲を上手にコントロールできたら安心ですよね。
食べたい欲求を自然に抑える次の方法は、食べたいストレスがリセットでき、健康的・理想の腹8分目の食生活に働きかけてくれますよ。
・食後はすぐに歯磨きをしてリフレッシュ
・いったん、運動や音楽を聴くなどの他のことをしてみる
・単純に口さみしいから食べたいだけでは?と自問してみる
・それでも食べたい場合には、無塩のミックスナッツを少量!

ミックスナッツ""


まとめ

自律神経の乱れにダイレクトにつながる食べすぎは、
・糖質中心の食事
・タンパク質や繊維質不足
・早食いや食事抜き
・睡眠不足
などが大きな原因と言われています。

食べすぎで自律神経に負担をかけず、心身に良い食生活を送るために、食べ方やストレスの状態をもう一度見つめ直し、改善していってくださいね。

食べすぎと自律神経の関係
参考:百人委員会 健康部会からのお知らせ ~自律神経と食事の関係~

プロフィール

東京吉祥寺の自律神経専門の鍼灸院
鍼職人 サトウ コウキ

不眠をはじめ、肩こりや腰痛、背中の痛み、眼精疲労、ダイエット、生理痛・PMS、パニック障害などの自律神経のトラブルは一度お問い合わせください。
当院では施術のみならず、ご自分で出来る簡単なセルフケアや生活習慣の改善などを含め、ご相談にものっております。
皆さまにより良くなって頂けるよう最大限サポートさせて頂きます。

資格・所属団体

厚生労働省認可 国家資格
はり師 第136568号 / きゅう師 第136387号
多摩府中保健所届出済治療院
公益社団法人 全日本鍼灸学会 所属

安眠道鍼療院

所在地 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-25-12ピネスプラザ 301号室
※JR中央線総武線、京王井の頭線吉祥寺駅から徒歩約5分
営業時間 10:00~17:00 / 完全予約制 / 土・日祝診療中
休診日 水曜日・木曜日

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