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自律神経 コラム

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腰痛と自律神経の関係について

今年は新型コロナウイルスの影響で自宅にいる時間が増え、
運動不足などから腰痛に悩んでいるという方も多いようです。

腰の痛みはガンコなものですから、
「いくらマッサージしても治らない…!」とお困りの方も多いのではないでしょうか。
実はその腰痛、自律神経の乱れが関係しているかもしれません。




【目次】
1.腰痛の原因
2.自律神経の乱れが腰痛を引き起こす?
3.腰痛の対処法
4.さいごに

1. 腰痛の原因

多くの方が悩んでいる「腰痛」ですが、病院の検査で原因を特定できるのは全体のたった15%ほど。
椎間板ヘルニアや圧迫骨折、あるいはガンなどの悪性の病気が潜んでいるケースもあります。

それ以外は明確な原因がわからない腰痛ということになりますが、一般的に腰痛の要因としては以下のようなことが考えられます。

① 身体的要因:長時間同じ姿勢でいる・運動不足・太りすぎ など
② 心理的要因:仕事や家庭内でのストレス など

どれか1つは心当たりがあるのではないでしょうか?

特に今年は在宅ワークが増え、自宅で朝から晩までデスクの前...という方も多いはず。
腰痛が増えるのは必然なのかもしれません。




2.自律神経の乱れが腰痛を引き起こす?

このように腰痛の原因は様々ですが、なかでもストレスによる心因性の腰痛は原因が見えにくく、余計に厄介な存在です。

ではなぜストレスで腰痛が起こるのでしょうか。
まず1つに、ストレスは自律神経の乱れを引き起こすということです。

自律神経というのは、アクセルの役割を果たす「交感神経」と、ブレーキの役割を果たす「副交感神経」の2つから成っていて、両者がバランスをとることで健康な生命活動が維持されています。
しかし、ストレスを受け続けると「交感神経」が過剰に活発化してしまい、自律神経のバランスが乱れてしまうのです。

自律神経が乱れれば血管が収縮して血行が悪くなり、腰痛や肩こりを誘発します。
さらに痛みを感じることで、ますます「交感神経」が活発化。筋肉の緊張や血流の低下を引き起こして、痛みの悪循環へと突入していくのです。

さらにストレスは自律神経を乱れさせるだけでなく、筋肉自体を硬くします。
悲しいことや辛いことがあった時、自然と体がこわばってしまったという経験はありませんか?
精神的な負荷は、体を硬直させて要因になるのです。

特に背中の筋肉は、不安やストレスを感じると過緊張状態になりやすい筋肉。と同時に交感神経もグッと高まりやすくなってしまいます。
なかでも腰まわりの筋肉は力が強く、一度凝り固まると自力で緩めることが困難です。


このように、「ストレス」というのは、様々な角度から腰を追い詰めていく存在。
ストレスが健康に及ぼす影響の大きさを改めて感じさせられますね。

ただ、ストレスによる腰痛を疑う前に、注意したいことが一つ。
腰痛は大きな病気のシグナルである可能性もあります。骨や筋肉が問題の痛みや違和感は大抵は「楽な姿勢」があります。横になったら楽とか、安静にしていたら楽など...。
ところが、どんな状態でも変化のない強い腰の痛みを感じたら、他の病気も疑って整形外科などの病院で検査をし、異常がないことを確認してみてください。



3.腰痛の対処法

ストレスや自律神経の乱れからくる腰痛は、どのようにすれば良いのでしょうか
対処法をみていきましょう。


① 鍼灸
まずは鍼灸を使ったアプローチです。
的確なポイントに鍼灸治療を行うと、内臓の血流が促進し、高ぶった「交感神経」を鎮め、リラックスモードの「副交感神経」を優位にさせることが分かっています。
交感神経の過緊張状態が解ければ、血行が促進し、筋肉の過緊張が次第にほぐれ、発痛物質や老廃物も流れて行きますので、腰痛の軽減が期待できます。



② 認知行動療法
次に、認知行動療法です。
これは痛みに対する誤った認識を修正する治療法で、専門のカウンセラーなどと一緒に体をリラックスさせる方法や体の動かし方、マイナスの思考をする癖の修正などを学んでいく方法です。
「痛いから何もできない...」といった否定的な考え方を、「痛いけど生活を楽しもう」という気持ちに切り替え、痛みと上手につき合っていくことを目的にした治療になります。

実はこの認知行動療法は、慢性疼痛やメンタルヘルスにとても有効とされている療法で、何を隠そうわたくし鍼職人も学んでいる一人であり、常に専門の先生と連携をとり、当院からも多数のクライアントさんがこの認知行動療法と当院の鍼灸治療の合わせ技で、パニック障害の克服や、半年の休職からの復帰で今やガンガン出張もこなすまでに快復されたりとかなりの手応えを感じております!




4. さいごに

今回は心理的な要因から起こる腰痛にフォーカスしてお話しました。
「鍼灸」「認知行動療法」といった対処法をご紹介しましたが、あまりにひどくなる前に、「できるだけ長時間同じ姿勢でいない」「仕事中に軽くストレッチして体をよくほぐす」といったことも意識して生活してみましょう。
とにかく腰がカチカチに固まらないよう、気をつけてくださいね。




【参考】
鍼施術による腰痛症状と自律神経活動の変化と関連についての検討(日本東洋医学系物理療法学会誌 第44巻2号 古田高征)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsop/44/2/44_85/_pdf/-char/ja

慢性腰痛に対する認知行動療法(日本腰痛会誌 本田哲三)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yotsu/11/1/11_1_20/_pdf

認知行動療法センター
https://www.ncnp.go.jp/cbt/research/archives/9

リスタカウンセリング・ルーム(鍼職人の師匠です)
http://www.y-sinrisoudan.ne.jp/


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