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自律神経 コラム

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体温調節ができない原因と対策について

暑い日が続くこのごろ、
「最近、暑いのに汗をかかない…」
「暑いはずなのになんだか冷える…」
なんて経験はありませんか?

実はそれ、体温調節がうまくいっていないのかもしれません。
そこで今回は、体温調節がうまくいかない原因や、
身体の不調を防ぐ対策についてご紹介していきます。


 
体温調整ができない

【目次】
1.夏の体温調節が難しい原因は「温度差」!
2.自律神経によって体温調節が行われるメカニズムとは?
3.夏を快適に過ごすための対策
4.さいごに

1.夏の体温調節が難しい原因は「温度差」!

人間は、外気が暑くても体温を一定に保つため、常に「体温調節」をしています。
体温調節とは、寒いときには熱を作り出し(熱産生)、暑いときには熱を放出する(熱放散)働きのことをいいます。
この体温調節は、手足を動かすみたいに自分の意志でコントロールできるものではなく、体内の自律神経が働くことによって無意識のうちに行われています。


ところで、ご存じのように日本の真夏といえば「外は灼熱・中は極寒」。
外は耐え難い暑さである一方、一旦オフィスや電車に入ると「これでもか!」というほどキンキンに冷えていますよね。
このような激しい温度差のなかを行ったり来たりしているうちに、自律神経が「暑いの?寒いの?どっち!?」と混乱してしまい、結果的に体温調節がうまくいかなくなってしまうのです。


体温調節エアコン

2.自律神経によって体温調節が行われるメカニズムとは?


自律神経はどのように体温調節をしてくれているのでしょうか。

まずは、暑いときの動きを簡単に見てみましょう。
暑さで体温が上昇すると、脳内の視床下部から「放熱しろ!」「汗をかけ!」といった指令が出されます。
すると、皮膚血管に向かう交感神経が抑制されて、皮膚に近い血管が拡張することで血流が増え、熱を放出させます。

また、汗を出す器官である汗腺に向かう交感神経は逆に活発になり、アセチルコリンという神経伝達物質が分泌されます。
アセチルコリンが結合することで汗腺は汗を出し、汗の蒸発と同時に気化熱が発生して体温が放出されます。

一方、寒さで体温が低下してくると、熱を逃がさないように交感神経が活発に働きはじめます。
すると、血管が収縮されて血流が減ることで放熱を抑えることができます。
同時に、体内の栄養分を分解することで熱を作り出す「代謝性熱産生」が行われ、体温を逃がさず保温するということになります。


このように、体温調節は自律神経の複雑な働きによって初めて正常に行われるものです。
しかし、1章でもお話したように、激しい温度差に晒され続けると自律神経のバランスが崩れ、正しく働いてくれなくなります。
自律神経は、血液の流れから胃腸の働き、ホルモン分泌に至るまで、多くの生命活動に深く関わっているもの。
そのため、自律神経の働きが鈍ればその影響は甚大です。
結果として、発汗障害や異様な冷え、食欲不振、頭痛など、全身の不調につながってしまうのです。


食欲不振

3.夏を快適に過ごすための対策

自分ではどうにもできない自律神経の働き。
でも、どうにかして不調を取り除きたいですよね。
そこで、暑い夏を乗り切るための対策をいくつかご紹介します。


① 「首回り」と「お腹」を冷やさない

エアコンなどで冷えた室内にいると、どうしても身体が冷えきってしまうもの。
しかし、そんなときでも「首回り(頸部だけでなく、手首・足首も含みます)」と「お腹」はとにかく冷やさないよう気をつけましょう。
これらは大きな動脈が通っている部分なので、ここを温めることで温かい血液が全身をめぐり、冷えすぎを予防してくれます。
(逆に熱中症などで体内に熱がこもり過ぎた場合は、これらの部分を冷やせば効率的に全身を冷やすことができますよ。)

そこでぜひ取り入れていただきたいのが「腹巻き」。
当院でも来院される皆様に勧めている「腹巻き」ですが、今の時期は夏仕様の薄手の腹巻きが使いやすくておすすめです。
また、冷えやすい足元にも「厚手のハイソックス」や「レッグウォーマー」といったアイテムで冷え対策を行いましょう。



② 食生活を見直す

また、身体に摂り入れる食事にも気を配りましょう。
暑い日はついつい「そうめん」や「冷やし中華」などの冷たい食事を摂ってしまい、飲み物だって「アイス」を頼んでしまいがち。
しかし、冷たいものを摂りすぎると胃腸が冷えて、体調を崩す要因になってしまいます。
そこで、積極的に取り入れたいのが、身体を温めることで知られるショウガやネギ、にんにく、たまねぎといった食材や、唐辛子やこしょうといった香辛料。
これらの食材を摂りやすい、「豚の生姜焼き」や「カレー」なんかもいいかもしれません。
なお、「どうしても冷たいものが食べたい!」というときは、最後に温かいお茶や白湯を一杯飲むだけでも身体が温まっておすすめです。



③ 軽い運動で血行改善

そして最後は、軽い運動をすること!
座りっぱなしだと全身の血行が悪くなり、なかでも足先は心臓から最も遠いため特に冷えやすくなります。
そこで、お仕事の合間に1時間に1回くらいは立って歩くようにしてみましょう。
もし立って歩くのが難しい場合には、つま先とかかとの上げ下げを交互に繰り返すように足を動かしてみるだけでも、足の血流が良くなります。
また、普段から「階段を使う」「少し遠回りして多めに歩く」といったことを心がければ、足の筋肉がついて血行の悪化を防げますよ。



これらを見て、「あれ?夏なのに冷え対策ばかり?」と思われるかもしれませんが、そのとおりです!
暑い夏だからこそ、特に意識していただきたいのが「冷えすぎ予防」。なにごとも極端は良くないですからね…。
※いずれも熱中症には気をつけてお試しください。




4.さいごに

体温調節は自律神経のバランスを整えることが大切です。

しかし、自律神経は自分でコントロールできないので、
今回ご紹介した対策を試してみながら維持していくしかありません。

そこで、ご紹介したいのが当院・安眠道鍼療院の鍼灸です。
鍼灸というと肩腰のコリや神経痛などを思い起こされるかもしれませんが、当院は鍼灸を用いて自律神経のバランスを整えることを得意としていますので、根本から不調を改善していきたい方はぜひお越しいただきたいのです。
まだまだ厳しい暑さが続く季節ですが、鍼灸で皆様の元気をサポートさせてくださいね!


体温調整と自律神経
【参考】
発汗は重要な体温調節機能「汗をかけない」は要注意!
https://www.yakult.co.jp/healthist/232/img/pdf/p20_23.pdf
なるほど!なぜ人は「寒い」と感じるのか
https://www.yakult.co.jp/healthist/211/img/pdf/p20_23.pdf

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