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自律神経と体温調節の関係について

梅雨真っただ中、皆さん体調を崩したりしていませんか!?

暑くて冷房を使用した翌日には、寒くてまた暖房をいれるなど、激しい寒暖差もみられます。
これでは身体にとって良くないというのは、一般の方々でもお分かりになると思います。

今回の鍼職人Kの身体のお話は、体温調節について簡単にみていきましょう。


自律神経と体温調節について

~関連の体温調整のコラム~



~自律神経と体温調節の関係について~


【目次】
・体温の仕組みについて
・では正常の体温は?
・そもそも体温調節とは何か?
・自律神経と体温調整との関係
・熱中症に注意!
・熱中症の予防について!?
・まとめ


体温の仕組みについて

以前、脊椎動物には環境によって体温を変える「変温動物」と体温をある範囲で一定に保ち生活する「恒温動物」があるとお話したかと思います。

カエルやヘビの様に両生類、爬虫類は前者で、鳥類とイヌ、ネコなどそして我々人間の様なほとんどの哺乳類は後者の「恒温動物」です。
我々人間の様に高度な細胞機能を営んで行く為には、体温を正常範囲内で一定に保つ事の方が都合が良いと言われています。

つまり、我々には、恒常性維持機能「ホメオスタシス」というものが備わっているのです。
ですから、極寒でも常夏の土地でも生活できるのですね。


※過去のコラム
自律神経と体温調節について 


では正常の体温は?

ところで、皆さん昔の体温計覚えていますか?

今の若い世代は見た事がないかも知れませんが...

そう、あの「水銀計」です。

あれのメモリを思い出してください。35℃~42℃の範囲でしたよね!?なぜでしょうか?

大体約37℃前後を平熱と言いますが、(37.5℃以上を発熱という)よく学生の頃、保健室で早退したいが為にストーブで体温計温めて上がり過ぎて失敗!なんて経験、私だけではないはず笑…。


まあ冗談はさて置き、メモリはあの範囲で十分なのですよ。

なぜならば、35℃以下でも42℃以上でも人間は生命の危機に瀕するので。


人間は、体温が33~34℃まで下がると意識を失い、それ以下になると死の危険が迫り、逆に体温が43℃以上でも、60兆の細胞を構成する「タンパク質」が変性を起こし、死に至ってしまう為、体温を37℃前後に保つ様に出来ているのですね。

体温

そもそも体温調節とは何か?

よく「体温調節」と聞きますが、そもそもそれは何でしょう?

簡単に言うと「熱産生と熱放散(放熱)のバランスを保つ」事です。
これらを行う事により、核心温度(深部温度)を正常範囲内一定に保つ事が出来、我々人間は生きていけるのです。

今年の春先は特に寒暖差が激しく、体調を崩す方達が多くみられました。

温度差が7~8℃違うと自律神経も乱れやすくなると言われておりますから、
今年の様に除湿をかけた次の日に暖房を入れるといった10℃位違う寒暖の差ですと、体調を崩す人たちが多くなるのは当然の事なのです。


つまり、前述の「放熱と産熱のバランスが乱れる」事から身体のバランス状態も乱れがちになるのです。



自律神経と体温調整との関係

自律神経と体温調節に重要な神経である事は言うまでもありません。

簡単に説明しますと...


・暑いとき
※交感神経 が抑えられ、皮膚血管が拡張するので「放熱」をしようという動きが行われます。
更に、汗も出て放熱の促進を行います。
発汗した汗が蒸発する事により熱を冷ましてくれるのです(有効発汗)。



・寒いとき
※交感神経が亢進し、皮膚血管が収縮して放熱を抑え、立毛筋も収縮しいわゆる「鳥肌」の状態にして体温を逃さないようにします(人間では関与少ない)。
因みに、あかぎれやしもやけは血管収縮が長時間続き、血行障害による組織破壊の為に起こります。


※交感神経→“交感神経性血管収縮神経”
また自律神経系以外では、ホルモン系(甲状腺ホルモンなど)や運動神経系が働き、体温調節に反応していきます。




熱中症に注意!

これから梅雨が明けると本格的な夏に入ります。
そして、毎年の様に聞くのがこの「熱中症」。

これはつまり、「産熱と放熱のバランスが崩壊」した状態で、熱ケイレン(手足のケイレンや筋肉痛の様の痛み)→熱疲労(倦怠感及び嘔吐など)→熱射病(意識障害)などの順で重症化していきます。


放熱・産熱のバランスが崩壊している訳ですから、発汗も血管も拡張せず、体温がどんどん上昇していき非常に危険な状態です。
当然体温の調節中枢も障害されているので、解熱剤なども効果がありません。


もし、熱中症の様な症状がみられたら、意識があり呼びかけに反応がある場合には、涼しい場所に移し、服を緩め身体を冷やします。
自力で水分を飲める場合には水分と塩分を補給します(自力で飲めない時は飲ませてはいけません)。

呼びかけに反応がない場合は、すぐに救急車を呼びます。
そして到着までにやはり涼しい所に移し、腋の下や鼠径部、首のあたりを冷やします。


熱中症

熱中症の予防について!?

熱中症の予防や対策は、こまめな水分補給です。

市販のスポーツドリンクでも良いですが、糖分が多く塩分が少ないので、汗を沢山かいた後は、経口補水液の方が良い様です。
因みに私は、夏場はいつも麦茶か粉末のスポーツドリンクを2倍に薄めて飲んでいます。


また、梅昆布茶やみそ汁もミネラルと塩分が豊富で熱中症予防に良いとされています。
高齢者に対しては適切な室温管理と水分補給ですが、誤嚥を防ぐためにもゼリー状の物も便利に活用出来ます。

子供の熱中症の場合は初期に「お腹が痛い」とか「気持ち悪い」という表現で訴える場合もあると言われておりますので、周囲の大人が十分注意をしてあげてください。


以下の環境省の熱中症の資料も参考にしてください。
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/heatillness_leaflet.pdf
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/heatillness_leaflet_senior.pdf



水分補給

まとめ

地球が誕生して46億年、生物が誕生して38億年。

我々人間を含むほとんどの生物が「日内リズム」つまり“バイオリズム”が備わっています。
日中には体温を上げてアクティブモードにし、夜は体温を下げてリラックスモードから、安眠へと誘う。

夏は代謝を下げて余分な「熱」を産生せず、冬場は代謝を上げて、身体を温めようとする。
どちらも深部温度を正常値に保つための生命活動であり、細胞レベルで組み込まれたもの。

しかし、近頃ではPCやスマホの普及で、少し皆さんお疲れモードではないでしょうか?

一度しっかり自律神経機能をリセットして、「疲れにくい身体と疲れが抜けやすい身体」に戻してみてはいかがでしょうか!?


自律神経整う


参考資料: 
やさしい自律神経生理学 中外医学社
好きになる生理学 講談社 
生理学 医歯薬出版株式会社
熱中症ガイドライン2015 日本救命医学会
熱中症予防情報サイト 環境省

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