自律神経コラム

夏でもカラダが冷えるのはなぜ?夏冷えの原因と温かさを維持する温活法まとめ!

暑かったり肌寒かったり最近それの繰り返しで何だかカラダが冷えて心地よく快適な日常生活を送ることが難しいと感じている人は意外に多いのではないでしょうか?
暑い日には気持ちよく汗をかいて、仕事もプライベートも満喫したいのに、カラダの冷えひとつで心身のバランスが崩れてしまうことがやっかいに感じてしまいますよね。
今回は暑さが続いたこの夏、カラダの冷えを感じやすい人に向けて、その根本的な原因や、心地よい温かさを維持するおすすめの温活法をお伝えしていきたいと思います。

自律神経の乱れによる冷え


【目次】
・夏でもカラダが冷える...!寒さを感じてしまう原因とは?
・夏の冷え・寒暖差疲労から心身を守ろう!心地よい温かさを維持する5つの方法
・まとめ

夏でもカラダが冷える...!寒さを感じてしまう原因とは?

暑い毎日でまわりを見回してみると、多くの人が汗をかいて血色の良いカラダをしているのに、自分だけは何故か冷えを感じてしまう...。
特に女性は夏でも暑さより冷えを感じて心身のバランスが崩れやすいと言われているんです。
ここでは夏でもカラダが冷えてしまう、よくある原因について一緒に見ていきましょう。

①筋肉量の減少によるもの
筋肉にはそもそも、温かさの要となる血液をカラダ全体に送り込む働きがあり、
「血液のポンプ」とも言われているんです。
また筋肉からは、1日に発生する熱量のおよそ6割程度を産生するとされているのですが、女性は男性に比べると筋肉量が少なく、寒い環境に対応するために必要な熱を産生しづらいと考えられています。
特にこの時期は今までよりも自宅で過ごす時間が増え、在宅勤務などの働き方が一般的になっています。
その生活スタイルは慢性的な運動不足になりやすく、筋肉を鍛える頻度が少なくなることで、夏でもカラダの冷えを感じやすくなってしまうのです。

②冷房によるもの
夏の暑さは熱中症対策のために、フル稼働で冷房を使うことも多いのではないでしょうか?
冷房の風は真上から直に冷気が降りかかり、特に後頭部から首にかけて冷房の風がダイレクトに当たってしまうと、カラダ全体の冷えにつながると言われているんです。
東洋医学的観点から見ると、冷房の長時間の使用は、首を下に傾けた際に肩のラインに出る骨の指2本分下の「風門(ふうもん)」というツボから冷気が入り込みやすくなります。
風門から冷房による冷えが入り込むと、ブルブル・ガタガタと底冷えするような寒気を感じ、体調不良や自律神経の乱れ、夏風邪などのトラブルにつながりやすくなるとも言われているんですよ。

エアコンによる冷え

③自律神経の乱れによるもの
皆さんおなじみの自律神経は、体温を調整する働きもあるのですが、
・睡眠不足や睡眠の質の低下
・日光に当たらない生活の常態化
・ストレスや悩みの抱えすぎ
などなど、生活習慣・不安定なメンタル状況などによってそのバランスが大きく乱れることがあります。

また、昨日と今日の温度差が10℃!?なんてことも珍しく無くなった昨今、この寒暖差によって、自律神経バランスの乱れにより、肩こりや腰痛、頭痛、めまい、冷えむくみなどの不調が起きる"寒暖差疲労"というものが最近流行っております。
この予防策等を次にお話しましょう!

自律神経の乱れ

夏の冷え・寒暖差疲労から心身を守ろう!心地よい温かさを維持する5つの方法

夏は開放感に溢れ、その暑さが気持ちの良い汗を流せることもあるので、夏の冷え・寒さはちょっぴり損をしているような気分になるものですよね。
夏の冷えを感じず、カラダの深部から快適な温かさを取り戻すため、ここではおすすめの5つの方法をまとめてみました。
夏の冷えと早めにサヨナラすべく、温かさ維持のための方法をぜひ実践してみてくださいね。

①首周りを温めよう
首のまわりには細かな神経や"動脈"が存在しているので、この部位を意識して温めるようにすると、血行が促進し、冷え予防にもつながります。
そしてできれば、"首"がつく、手首や足首、そしてお腹(体幹)も冷やさないようにすればなお良しです!

夏冷えにおすすめの温活グッズは、
・首から肩回りを温めるストール
・お腹や背中の冷えを防ぐカーディガンや腹巻
などがおすすめです。

また女性に多いデスクワークなど、座って作業をする場合は、活動量が少ない分、夏のカラダの冷えをダイレクトに感じ取ってしまう心配が...。
この場合は、骨盤の真ん中に位置している仙骨(せんこつ)と、背骨の間に小さめサイズのカイロを貼ってみることもおすすめです。
カイロの温かさは、夏冷えの緩和はもちろん、癒しや腰痛、生理痛などのトラブル緩和にも一役買ってくれますよ。

②エアコンの使い方に工夫を
フル稼働したエアコンは夏冷えの根本的な原因になるのですが、熱中症対策もしなければいけないこの時期は、エアコンを使わないわけにはいかないのでそのバランスが難しく感じますよね。

夏冷えが気になる時は、
・エアコンのカサの向きを変えて冷風に当たらないようにする
・エアコンからできるだけ離れて作業をする
などの方法を取ってみることがおすすめです。

またエアコンを使う際には、窓を両側から少し開けておくようにしましょう。
こうすることで、外気の温かさがエアコンの冷たすぎる風を中和できたり、空気が循環されてクリアな状態に変わる換気にも役立ちますよ。

体温調整工夫
③少しでも湯船につかろう
やはり我々日本人は昔から「お風呂」の国の人間。ということは私のカラダにとても合っているということ!
面倒でも、38~40℃のお湯に少しつかるだけでもとてもリラックス効果と冷え対策につながります。(理想は15~20分!)
どうしても時間がない!という人は尾てい骨の上の「仙骨」に少し熱めシャワーを数分あてることでも、いいのでやってみてください。

体温調整お風呂


④常温・温かい飲み物をこまめに摂取しよう
夏はキンキンに冷えた冷たい飲み物の摂取が増え、それが原因でカラダの内側から寒さを感じてしまうことも少なくはありません。
また冷たい飲み物は、ぐいぐい・ゴクゴク飲んでしまう傾向にあるので、夏冷えを感じている際は常温や温かい飲み物にシフトしてみましょう。
特におすすめの常温・無糖の炭酸水は、そのシュワっとした飲み口が冷えのストレスをリフレッシュしたり、炭酸による血管拡張作用で冷えの緩和に働きかけます。
常温や温かい飲み物は、冷たい飲み物に比べるとゆっくり・じっくり飲むことができ、その分穏やかに夏の冷えを取り除き、心地よい温かさで体内を満たしてくれるメリットもあるんですよ。

体温調整飲み物


【鍼職人が実践している朝の飲み物!】
因みに、私がやっている朝の習慣は"常温レモン水"そう、常温のミネラルウォーターに少しよいレモンを入れるだけ!これだけで、新陳代謝のアップやそしてレモンに含まれる「ペクチン」という成分により、過食の予防と血糖の急上昇を防ぐことが期待されると言います。
皆さんもよかったらお試しあれ!


まとめ

夏は熱中症対策と夏冷えのケアの両立が難しく感じてしまいますよね。
ですがお伝えした工夫とアイディアの積み重ねによって、夏冷えによるストレスとカラダの不調が徐々に改善されていくようになるはずです。
夏の間の冷え対策は、寒さをいっそうに感じやすい秋にも応用が利くため、早め早めにほのかな温かさを維持できる体質を目指していきましょうね!

自律神経のバランス

・参考
(安眠道鍼療院コラム 猛暑対策|自律神経と夏の冷えについて)
https://www.anmin-do.jp/column/entry/post-24/

(NHK健康ch.女性に多い夏の冷え 体が冷える原因と自分でできる予防策)
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1021.html

(小林製薬webサイト その疲れ、「寒暖差疲労」かも?)
https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2020/201026_01/index.html

プロフィール

東京吉祥寺の自律神経専門の鍼灸院
鍼職人 サトウ コウキ

不眠をはじめ、肩こりや腰痛、背中の痛み、眼精疲労、ダイエット、生理痛・PMS、パニック障害などの自律神経のトラブルは一度お問い合わせください。
当院では施術のみならず、ご自分で出来る簡単なセルフケアや生活習慣の改善などを含め、ご相談にものっております。
皆さまにより良くなって頂けるよう最大限サポートさせて頂きます。

資格・所属団体

厚生労働省認可 国家資格
はり師 第136568号 / きゅう師 第136387号
多摩府中保健所届出済治療院
公益社団法人 全日本鍼灸学会 所属

安眠道鍼療院

所在地 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-25-12ピネスプラザ 301号室
※JR中央線総武線、京王井の頭線吉祥寺駅から徒歩約5分
営業時間 10:00~17:00 / 完全予約制 / 土・日祝診療中
休診日 水曜日・木曜日

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