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自律神経 コラム

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自律神経と肥満の関係について

痩せたいけどなかなか痩せない!これって自律神経と関係があるの!?

自律神経と肥満
毎日忙しくしていると、運動するチャンスってあまりありませんよね。
そうしてだんだんと気になってくる自分の体型…。


「食べ過ぎているわけでもないのに痩せない!」
「食べていないのに太った!」なんて声もよく聞きます。


そこで今回の鍼職人Kの身体のお話は、日頃のちょっとした心がけで
「痩せやすいカラダ」を手に入れる方法について簡単にお話していきます。



【目次】
・1. そのダイエット、大丈夫!?
・2. 肥満が自律神経に関係しているって本当?
・3. 自律神経を整えて痩せやすいカラダ作り!
・最後に

1. そのダイエット、大丈夫!?

最近よく耳にする「糖質制限ダイエット」。

お米やパンなどの炭水化物を抜くというダイエット方法で、比較的すぐに体重が落ちるため多くの人が実践しているようです。
しかし、極端に炭水化物を食べなくなると、身体に様々な恐ろしいことが起こるってご存知ですか?


糖質が足りなくなると、人間の身体は筋肉を分解して必要なエネルギーを補おうとし始めます。
特に人間の脳の活動にとって糖質は必要不可欠な養分で、1日に約400kcalの糖質が必要であるとされています。


その大切な糖質が強制的にカットされてしまうと、代わりに筋肉を分解するようになり、
身体から水分も一気に抜け、結果的には体重は減っていきます。


一見ダイエットに成功したようにみえますが、実際には水分が抜けただけで体脂肪はそのまま。(サウナも同じ)
さらに、筋肉が落ちることでダイエットに重要な基礎代謝が落ちてしまい、痩せにくいカラダになってしまうのです。


因みに代謝とは、生体内で常に行われている「化学反応」の事を言い、基礎代謝と活動代謝があります。
約60%の代謝を先述の「基礎代謝」が行い、これ等は「生命を維持する為の“最小限”の代謝」であり、男性約1,500kcal/日 女性約1,200kcal/日であると言われます。女性の代謝が少ないのは女性の方が筋組織より脂肪組織が多い為です。

と言う事は、女性は熱を産生する筋肉が男性よりも少ないので痩せにくいカラダになると、冷えやすく、血行不良にもなりやすく、様々な不具合が出やすくなってしまうのです。


代謝自体も幼少期がピークで段々と低下していき、30代になると急激に加速していきますので、皆さん頑張りましょう!



2. 肥満が自律神経に関係しているって本当?

太りすぎを防ぐための大切なキーワードは、「食欲のコントロール」と「脂肪の分解」。
実はこの2つのキーワードには、自律神経の働きが深く関わっているのです。


まずは、「食欲のコントロール」。
自律神経には活発に動いているときに働く「交感神経」と、リラックスしているときに働く「副交感神経」とがありましたね。
このうち、交感神経が刺激されると食欲は抑えられ、一方の副交感神経が刺激されると食欲が引き起こされるようになっています。


例えば、緊張しているとき(=交感神経が優位な状態)は「食事がのどを通らない…」ということがありますが、ひとたび緊張がほぐれると(=副交感神経が優位な状態)「あーおなかすいた!なんか食べよ!」と一気に食欲が湧いてくる、なんてことありませんか?
食欲と自律神経というのは、実は深く関連しているのですね。


つまり、交感神経が適度に優位になると、副交感神経の働きが抑制され、食欲は自然におさまっていきます。
言い換えれば、これら2つの自律神経がバランス良く機能していれば、我慢をしなくても食べすぎを防ぐことができるのです。


自律神経と肥満、食事制限
次に、「脂肪の分解」。
お話ししたように、交感神経は人間が活発に動いているときに働く自律神経です。
そのため、活動量の多い日中によく働いてくれるのですが、この交感神経が活性化すると副腎からアドレナリンというホルモンが分泌されます。

興奮したときに「アドレナリンが出てきた!」なんて言っている人もいますよね。
まさに、あのアドレナリンのことです。


このアドレナリン、実は消費カロリーを上げて余分な脂肪を燃焼させ、さらには脂肪を貯めこみにくくする効果を持っているのです。
つまり、適度に身体を動かすことでアドレナリンが活躍してくれるようになり、結果的に代謝が上がって痩せやすいカラダづくりに役立つということです。

アドレナリンが活躍できるのも自律神経のバランスが整っていてこそ。
言ってみれば、自律神経は脂肪の燃焼を促してくれる大切なスイッチでもあるのです。



3. 自律神経を整えて痩せやすいカラダ作り!

ここまで「太りすぎを防ぐには自律神経の働きが大切」ということをご紹介してきました。

では、どのようしたら自律神経のバランスを整え、痩せやすいカラダづくりをすることができるのでしょうか?
そこで、ここからは日常のちょっとした場面で実践できる効果的な方法をいくつかご紹介します!




・こまめに動く
立ったり座ったりをこまめに行いましょう。
座った状態から立ち上がると血圧が下がりますが、このとき自律神経が「マズい!」と察知して、心拍数を上げて急激な血圧低下を防いでくれます。「仕事中はずっと座りっぱなし…」という方も多いと思いますが、
3分以上同じ姿勢でいると血圧や心拍数が安定して自律神経が働く必要がなくなります。

実際は3分ごとに立ち上がるというのは難しいと思いますが、
少しでも意識的に立ったり座ったりを繰り返して自律神経を鍛えましょう!

自律神経と肥満、運動

・階段を使う
エレベーターがあっても、できるだけ階段を使うようにしましょう。
身体を動かせば交感神経が活性化します。
例えば、出勤中の駅や職場の階段を意識的に使えば、自動的に脳のスイッチがオンになるので、
仕事のパフォーマンスも上がって一石二鳥ですよ!


自律神経と肥満、階段
・お風呂に浸かる
お風呂に浸かると(42℃ほど)交感神経が優位になり、お風呂を出たあとは副交感神経が優位になっていきます。
このように、お風呂も自律神経のバランスを整えるのにひと役買ってくれるのです。
お風呂に浸かった後にゆっくり眠れるのは、入浴後に副交感神経が優位になるためだったのですね。

※いずれも無理のない範囲で行ってください。

自律神経と肥満、入浴

最後に

自律神経と肥満についてのコラムはいかがでしたか?

痩せるとなると、「おいしいものを我慢しなきゃ…」「運動したくないなぁ…」と億劫になってしまいがちですが、
まずは自律神経のバランスを整えることから始めてみてはいかがでしょうか。

栄養が偏って健康を損なっては元も子もありません。
自律神経を整えて痩せやすいカラダづくりに挑戦してみてくださいね!

自律神経と肥満、痩せやすいカラダ
【参考】
NPO法人セルフメディケーション・ネット「今月の健康情報 食欲不振」
http://www.self-medication.ne.jp/health/019.php

Tarzan「リバウンドしたくないなら交感神経を刺激せよ!」
https://tarzanweb.jp/post-182279
DIAMOND online「食べていないのに太る!肥満者の7割が陥るモナリザ症候群の恐怖」
https://diamond.jp/articles/-/168817?page=2

NIKKEI STYLE「肥満の研究者が解説「ちょこまか動き」で太らない!」
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO25135810X21C17A2000000/

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