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自律神経 コラム

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自律神経と鍼灸治療について

朝晩の本格的な冷え込みが厳しくなってまいりました。
しかしまだ昼間は上着なしでも出掛けられ、
室内に入るとまだ汗ばむ日もあります。

そして、また帰宅時はすっかり冷え込み、
思わず寒いッと「ぶるッ」と身体を震わせ、
家路につく方も少なくないでしょう。

さて、今回の鍼職人Kの身体の話は
当院専門の自律神経と鍼治療の関係についてです。

では簡単にみていきましょう。

自律神経と鍼灸院について

【目次】
・鍼灸と自律神経
・鍼で整える自律神経
・自分で出来る自律神経の調整
・最後に
・余談

冒頭の文で、いつもこのコラムを読んで頂いている方ですと、
「自律神経の働き」が関与している事がお分かりになったのではないでしょうか!?

朝の寒いうちに行動できるのも、しっかり心拍・血圧を上げて急ぎ足で行動出来る事も、
汗を出して体温を維持しようとし、冷えた夜の帰宅時に「ブルッ」と震えて血圧を上げて熱放出を防ごうとする事も、
これら全て「自律神経」がしっかりと働いてくれるお陰でしたね!
本コラムでは鍼治療と自律神経についてみて行きましょう。


自律神経と身震い

鍼灸と自律神経について

私の恩師である、医学博士の元筑波技術大学学長の西條一止先生は、

常々「鍼灸とは どんな時に どこにどのように の医術である

それらにより「交感神経の解けない過緊張を解け」と話されています。

つまり、細かく生体の状況を把握し、的確に治療部位を理解したうえで、鍼を用い自律神経機能を最適にさせるか、常に学び続けよと言う事です。

私は現在、眼精疲労や首こり、肩こり、腰痛は勿論、自律神経の乱れを主に治療しております。

思えばまだ研修生であった10年以上前は、今ほど自律神経の事はクローズアップされていなかった様に感じます。
そりゃあ「スマホ」なんて持っている人もまだいなかった時代ですから、10年で大幅に変わるもの納得できる気がします。

眼精疲労

鍼で整える自律神経

自律神経機能に鍼灸がどう影響するのか簡単にお話します。

まずは、筋肉のこりは「副交感神経の抑制」をかけてしまいます。
一方では、多くが交感神経の「過緊張」状態となっており、
この状態が続くと私たちの身体では、

疲れやすく 疲れが抜けにくい 何だか体調が優れない
何だかイライラしている 眠りが浅い 肩や首、腰がこる

などの状態が起こりやすくなります。

単に自律神経に影響を与えたければ、これらの原因を取り除けば良いのです。
筋肉の緊張を緩和し血流を改善すれば良いのです。

恩師西條先生の研究では、筋肉まで鍼を打ち刺激をすると「副交感神経が亢進」し、「交感神経が抑制」かかる事が既に分かっております。
(痛み刺激は厳禁 α,β受容体の違いは今回割愛します)


逆に“痛み ストレス刺激”ではこの逆が起こります。
という事は、殆どの血管は交感神経が支配している訳ですから、鍼治療を行い交感神経の緊張状態を解くと血行が良くなる事が分かりますね?

しかし、中々取れない「過緊張状態」は、皆さんご存知の“低周波通電”がとても活躍してくれます。

当院が行う“自律神経調整”は、
実はこれがミソで、分かりやすくお話すると、“脳の興奮一歩手前”の刺激をある“一定時間”行う事により、
「交感神経の解けない過緊張状態」を解き、副交感神経を“やや”優位にし、身体が積極的に良くなろうとする状態に持って行くのです。

この低周波通電が何とも気持ちが良いので、
受けられる方のほぼ全員がウトウトされたり眠りに落ちていきます。

これだけ見ても自律神経機能に「鍼治療」が大きく影響を与える事ができると分かって頂けるのではないでしょうか。


自律神経と鍼灸

自分で出来る自律神経の調整

・手首のツボ外関(がいかん)を使おう!

手の甲側の手首から指約4本分上の所に「外関」というツボがあります。
ここを息を吐くときに優しくなでてください。

ポイントは「深呼吸をしない」事で、ごく普通に呼吸する事を意識してください。

これを10回位。気分を落ち着かせたい時などにやってみてください。
「副交感神経をやや優位」にさせる事が出来ます。

これも、恩師が科学的データをとり考案したものですので、是非やってみてくださいね!


最後に

平成最後のこの年、周りをみると ○○療法 ○○式整体 や 矯正やストレッチなど、有資格・無資格含めると
その数コンビニよりも多いと言われています。

我々の鍼灸が日本に入って来たのは「6世紀」。
そして、現在主流になっている「管」を用いて“トントン”と鍼を打つのは実は日本オリジナルで、徳川幕府おつきの“鍼医(はりい)”杉山和一先生が考案されたもの。

それから数百年、鍼治療はどんどん進化をしており、科学化も急速に進んでいます。

恩師西條一止先生は紛れもなく日本の鍼灸の科学化を提唱したパイオニアであり、私が今でも師と仰ぐ方。
今後も最新の技術と情報を皆様に還元出来る様に精進していきますので、ご期待ください。

これを書きながら、久々に先生に筑波へ会いに行こうと思いました。

鍼灸の恩師
参考資料:臨床鍼灸学を拓く 
     臨床鍼灸治療学 
     共に医歯薬出版株式会社



余談

男性ならば誰でもいわゆる「立ちション」の時に「“ぶるッ”おお~って」ってなった事があるかと思います。
これは以前、温かい尿が排出され熱が放出された為の産熱の一環だと言われていたのですが、どうやら現在では違う様なのです。

尿を我慢している時には「交感神経」のお陰で漏らさずに済み(膀胱は緩み 尿道は締まる)、「副交感神経」のお陰で(膀胱が収縮 尿道は開く)排尿が出来る仕組みです。

ですから、混雑しているトイレなどで排尿しづらい時がありますが、
あれは「交感神経」が中々静まってくれないのが原因なのですね。

逆に、幼少時のお漏らしも「交感神経」が緊張して我慢出来ていたのが、
家を見たら急に安心して「交感神経」緩み同時に「副交感神経」が働き…「あぁぁぁぁぁぁ!」となってしまうのですね。
男性も女性も何だか遠い昔を思い出しますね…

前述のこの排尿時の「ぶるッ」は自律神経のバランスの乱れが原因とも言われておりますが、
実は明らかにされてはいないのが現実の様です。

いずれにせよ、我々の深部温度約37℃の膀胱で温まった尿が排出されただけですので、体温が下がる事はないという事でしょう。

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