自律神経コラム

花粉症2020

厳しい寒さがひと段落して、今年も花粉の季節がやってきました。
今年は暖冬のせいか、早い時期から鼻や目に違和感を覚えている方も多いのではないでしょうか。
今回のコラムでは、2020年の花粉の傾向とともに、花粉症の原因や対策についてご紹介します。



【目次】
1.2020年の花粉は多い?少ない?
2.花粉症の原因とは?
3.自律神経を整えて花粉症を軽くしよう!
4.さいごに

1. 2020年の花粉は多い?少ない?

日本気象協会の発表では、2020年の花粉の飛散量は例年に比べて全国的に少なくなる見通しとのこと。地域によっても異なりますが、前年の7割ほどまで減少するようです。

昨年2019年は各地で大量の花粉が飛散しましたが、スギは花粉を出す雄花を大量につけた翌年は、気温や日照時間といった気象条件が同じであっても雄花が減少します。

そのため、2020年はスギの雄花が減少する年ということもあり、全体的に花粉の飛散量が減るようです。
とはいっても、花粉が飛散することには変わりありません。

しかも、先述の様に暖冬傾向にある今年は、2月下旬からピークを迎えるなど飛散のタイミングも早まっています。
例年通り、しっかりと花粉への予防対策をしていく必要はありそうです。

 


2. 花粉症の原因とは?

そもそも花粉症とは、スギやヒノキの花粉が体内に入り、免疫が過剰に反応を起こして鼻水やくしゃみ、目のかゆみ等といった症状を引き起こす症状のことです。

具体的には、まず花粉が身体の粘膜に付着すると免疫の元となる抗体ができて、マスト細胞という細胞と結合します。
そして、その後に再び花粉が侵入すると、マスト細胞がヒスタミンなどのアレルギー誘発物質を放出して、知覚神経を刺激することで「鼻水・くしゃみ・目のかゆみ」などの症状が起こります。

さらに、このアレルギー誘発物質は血管も拡張させるため、炎症が起きて「鼻づまり・目の充血」といったことにもつながります。

とてもシンプルに言ってしまえば、花粉症というのは免疫が「過剰反応」している状態。
この免疫システムは「自律神経支配」を受ける為、ひいては自律神経のバランスを整えることが花粉症対策の一助、つまり
"自律神経のバランスを整える=正常な免疫システムを保つ"と言えるのではないでしょうか!?



(当院クライアントの方々の感想です)
/voice/
https://www.shinq-compass.jp/salon/review/2328


3. 自律神経を整えて花粉症を軽くしよう!

「モーニングアタック」という言葉をご存知でしょうか?

モーニングアタックとは、朝起きたときに、くしゃみや鼻水などの症状が発作的に起こることをいいます。

これは、起床時に起こる自律神経の切り替わりによって引き起こされるともいわれています。
人間の体というのは、寝ている間はリラックスモードの副交感神経が優位な状態になっていますが、起床するとアクティブモードの交感神経に切り替わります。

この切り替わりのタイミングで一時的に自律神経のバランスが崩れ、起き抜けにくしゃみが止まらなくなったりひどい鼻づまりになったりするわけです。

つまり、花粉症をできるだけ抑えるには、先の様に「自律神経のバランス」が大切だということ。

副交感神経が優位なのはリラックスできて良い状態ともいえますが、やはり副交感神経も"過緊張状態"になるとアレルギー反応や鬱症状などを招くなどの要因にもなりえます。また花粉が怖くて自宅でゴロゴロしていると副交感神経が優位なままになってしまいますので、適度な運動で体を動かして交感神経を上げてみる、といったことも良策でしょう。
 


4. さいごに

花粉症への対策として日常で心がけたいこととしては、

・外出時はマスクやゴーグルを着ける → 体内に侵入する花粉を大幅にカット!
・ツルツル素材の服を着る → 衣類に付着する花粉をカット!
・自宅に入る前に花粉を払い落とす → 室内に持ち込む花粉をカット!

といったことが基本になります。

あと、おススメは「鼻うがい」!これは、今巷を震撼させている新型コロナウィルス予防にもぜひお試しください。

そして、これらの基本的な対策に加えて、前述のとおり自律神経のバランスを整えることが重要です。

当院では、鍼灸を使って自律神経のバランスを整える施術を得意としております。
もともと鍼灸は「予防医療」といった側面もあり、病気にならない身体を作る手助けとなるのです。

毎日毎日テレビで流れる「新型コロナウィルス」を脅威に感じている方も多いと思います。

まずは、「手洗いうがい(鼻うがい) 休養 栄養」は勿論、自分で出来る事は行っていかなくてはいけません。
そしてこんな時期だからこそ、日本の伝統医療である「鍼灸」で身体のそのものの「機能を上げる」事もとても重要なのではないでしょうか。

 



【参考】
厚生労働省「的確な花粉症の治療のために(第2版)」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000077514.pdf
日本気象協会「花粉飛散情報2020」
https://tenki.jp/pollen/expectation/

プロフィール

東京吉祥寺の自律神経専門の鍼灸院
鍼職人 サトウ コウキ

不眠をはじめ、肩こりや腰痛、背中の痛み、眼精疲労、ダイエット、生理痛・PMS、パニック障害などの自律神経のトラブルは一度お問い合わせください。
当院では施術のみならず、ご自分で出来る簡単なセルフケアや生活習慣の改善などを含め、ご相談にものっております。
皆さまにより良くなって頂けるよう最大限サポートさせて頂きます。

資格・所属団体

厚生労働省認可 国家資格
はり師 第136568号 / きゅう師 第136387号
多摩府中保健所届出済治療院
公益社団法人 全日本鍼灸学会 所属

安眠道鍼療院

所在地 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-25-12ピネスプラザ 301号室
※JR中央線総武線、京王井の頭線吉祥寺駅から徒歩約5分
営業時間 10:00~17:00 / 完全予約制 / 土・日祝診療中
休診日 水曜日・木曜日

「自律神経」の記事

PMSや生理痛は自律神経の乱れが関係している!?理由と穏やかに過ごす工夫をご紹介

「生理が始まる3日~10日前くらいになると、決まってイライラやモヤモヤ、寒気が出る...」 「生...

更年期の不調は自律神経の乱れが原因!?関係性と健やかに過ごすためのコツ!

突然のほてりやホットフラッシュ、わけもなく憂鬱・怒りっぽくなるといった更年期症状に悩み、原因や解決策...

風邪や体調不良は自律神経の乱れが原因!?関係性と健康的な体質づくりのコツ

寒さが一段と厳しく感じるこの季節、風邪や体調不良に悩まされていませんか? 風邪や体調不良は単純...

安眠道鍼療院の振り返りと自律神経のまとめ2023年版

皆さんこんにちは。 今年も気づけばもう数日、暑いあついと言っている間に、あっという間の師走からの年末...

正しい飲酒が自律神経を整える!関係性と良くない飲み方による悪影響を解説

1日の疲れをホッと癒したり開放的な気分になれるお酒ですが、良くない飲み方に気付けないままでいると、 ...

今期の不調は"秋バテ"かも!?原因や自律神経とのつながり、対策をご紹介

秋の涼やかさを感じられる季節になったと思ったら25℃超えの夏日になり、それでも朝晩は一気に気温が下が...

最新の記事

PMSや生理痛は自律神経の乱れが関係している!?理由と穏やかに過ごす工夫をご紹介

「生理が始まる3日~10日前くらいになると、決まってイライラやモヤモヤ、寒気が出る...」 「生...

更年期の不調は自律神経の乱れが原因!?関係性と健やかに過ごすためのコツ!

突然のほてりやホットフラッシュ、わけもなく憂鬱・怒りっぽくなるといった更年期症状に悩み、原因や解決策...

生活環境の変化で自律神経が乱れる!?その影響や変化に強くなる対処法を解説!

早いものでもうすぐ新年度です。 進学や就職をして、新しい環境へとドキドキとワクワクが入り混じるこの...

【2024年版】自律神経を整えて花粉症対策!関係性や対処法をお伝えします

今年は2月に入って間もなく花粉飛散のニュースがあり、 「いつもよりも早い...!」 と驚かれた方...

「鍼」とはどんな治療?自律神経との関係性や効果、整体との違いを解説します!

心身の不調や疾患を改善・予防する治療が鍼の一般的なイメージですが、この治療は自律神経のバランス調整に...

風邪や体調不良は自律神経の乱れが原因!?関係性と健康的な体質づくりのコツ

寒さが一段と厳しく感じるこの季節、風邪や体調不良に悩まされていませんか? 風邪や体調不良は単純...

ご予約