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コラム
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更年期と自律神経の関係について
今度は一気に夏の様な気温が続いておりますが体調はいかがでしょうか!?
私はお陰様で変わりなく元気で過ごしております。
何だか、最近は春と秋が短くて、夏と冬が長く、
四季ならぬ二季だと感じがするのは私だけでしょうか...
さて、今回の鍼職人Kの簡単な身体のお話は「更年期」についてです。

【目次】
- 更年期とは・・??
- 更年期障害とは・・??
- 更年期障害の原因って!?
- 自律神経的観点からみた更年期障害について
- 更年期障害を乗り切るために
- 更年期障害のケアについ
- 鍼職人Kについて
更年期とは・・??
さて「更年期」とは何でしょうか!?皆さんには更年期障害と言った方が馴染みがあるかも知れません。
これは女性ホルモンの「エストロゲン」の減少がきっかけだといわれておりますが、ではそれだけが原因なのでしょうか?
そもそも「ホルモン」ってなんでしょう?
ホルモンとは他の細胞に指令を伝える物質です。
他に指令を伝えるには「神経」がありますが、神経は特定の器官まで手を伸ばしてダイレクトに指令を伝えるのに比べ、ホルモンは血中の中を進み、特定の器官に指令を伝える違いがあります。
ホルモンは「外国語」のやり取りと似ていて、日本語の指令を流したら受けては日本語がわかる受け手(受容体)が受け取り、ロシア語の指令が流れたらロシア語がわかる受け手が受け取る為に混乱が起きないように出来ているのです。
『神経』 → 電話の役割
『ホルモン』 → 手紙の役割
またホルモンは意外と分泌される量が少なく、先のエストロゲンの様な女性ホルモンは一生のうちに"ティースプーン1杯分"しか分泌されないといわれますので、ホルモンのバランスを崩すと体調にすこぶる影響があるのは想像できる事と思います。
更年期障害とは・・??
更年期とは、閉経前後の約10年前後の期間を言い、生殖期から非生殖期への移行期間だと言われておりますが、これらの期間に起こる、のぼせや火照り、肩こり、頭痛、めまいや倦怠感など種々の症状で日常生活に支障をきたす事を「更年期障害」と言われています。

更年期障害の原因って!?
・社会的要因
年齢的にも仕事などされている方ですと、それなりの地位につきその責任や忙しさによるストレス、また、PTA活動など学校関連の活動による、人的も含めたストレスなど。
・心理的要因
子供の自立などによる虚無感、空の巣症候群(empty-nest syndrome:エンプティ・ネスト・シンドローム)などがきっかけになり、母としてぽっかり心に穴が開いたような感じになってしまい、無気力で物悲しく寂しい、メンタル的に不安定な状態になってしまう...など。
・内分泌身体的要因
先述のエストロゲンの減少に加え、このホルモン中枢のすぐ近くに自律神経の中枢もある為に、自律神経的症状の混乱を引き起こす要因になるとも言われています。
自律神経的観点からみた更年期障害について
では、自律神経のバランスによる見方ではどうでしょう。先の、体温中枢の近くにある性ホルモン中枢、こちらが乱れると引きずられるように体温中枢も影響を受け、
いわゆる「ホットフラッシュ」という症状が起こるきっかけにもなっています。
つまり、体温調節が上手くいかなくなるわけです。
また、子宮も卵巣も交感神経緊張で血流やホルモンの減少があるとされますから、やはりこの自律神経のバランスはとても重要ではないでしょうか。
更年期障害を乗り切るために
前途の心理的要因などをポジティブに考えてください。子育てが落ち着き、自分の時間が今度は出来るのです。
前から興味があった事や、やってみたかった事をノートに書き出してみてください。
文字にする事で客観視でき、次へのステップになるのではと思います。
また、これを機に動物を新しい家族として迎えるのも良い事です。
その他は適度な運動です。
水泳をしたり天気の良い日に外を会話ができる速度でのウオーキングもいいでしょう。
この時のポイントは「自分に合った靴」で行う事!出来ればプロのフィッターさんに頼む事です。
後々、膝などの痛みやケガ防止に繋がりますからこれは是非やってください。
余談ですが、近年「男性更年期障害」という事も聞くようになりました。
こちらも男性ホルモンの「テストステロン」の減少が原因だと言われますが、男性の場合"筋トレ"が効果的ですので、こちらもしっかり正しいフォームを勉強してから行ってください。ケガの防止と効率的に身体を使う為に!

更年期障害のケアについて
安眠道鍼療院の更年期障害のケアは、全身に筋の過緊張をとり、血行を促しそして最後に自律神経のバランスを整えていきます。皆さんにはケア後「温泉に入ったみたいでとても心地よい」と言って頂き、大抵の方はこのまま眠りたいと言われます。これが、当院の真骨頂である副交感神経を「ほんのり」優位にした状態です。
最後に、ひどい頭痛と肩こりでご来院された方が、結果的に更年期の症状も問題なく過ごされたご報告を添付致しますので、ご参考になれば幸いです。

”こんにちは。
お返事が大変遅くなりました。
閉経の時期と治療のタイミングが良かったのか、
女性特有の更年期の症状《ホットフラッシュ等》や気持ちが落ちるような事も無いです。
また、家庭の事情で疲れる事も多々あるのですが、その事で精神的に凹む事もありません。
私にとって先生との出会いはNICEタイミングだった事は間違いないです。
月一度の施術ですが、その事が自分の中でお守りになってます。
鍼職人Kについて
吉祥寺の鍼灸院として開業し、主に自律神経の乱れによる身体の不調を整える専門家。日常に安眠を提供すべく活動中。

『住所』:東京都武蔵野市吉祥寺本町4-20-15
┗吉祥寺駅より徒歩8分
『メールでお問い合わせ』
https://www.anmin-do.jp/inqfm/general/
『電話』
0422-90-1513
『営業時間』
9:00~19:00(最終受付) / 完全予約制 / 土・日祝診療中
『休診日』水曜日
:参考資料
臨床鍼灸治療学 医歯薬出版株式会社
やさしい自律神経生理学 中外医学社
カテゴリ:
(安眠道鍼療院) 2018年5月24日 11:00
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【目次】
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